ぶっ飛びプリンセス

「さぁ、挨拶も済んだ事です。座って下さい?一緒にお茶をしましょう」

「よろしいのですか?」


まさかのお茶のお誘い
まぁ、断れないよね


「もっと、ルナさんとお話がしたいんです。あぁ、アイル。お茶を頼めるかい?」

「かしこまりました」


ラルム様の言葉で、アイルは一礼をして退室
私は、ラルム様に勧められるまま着席

お茶も無く
ただテーブルを挟んでラルム様と対面

いったい何を話せば…?


「僕のせいで、色々な人が傷付いた」

「え?」


急に話し出すラルム様
しかも、すごく辛そうだ


「僕が弱いから、媚薬なんかに頼ろうとしたから、色々な人が苦労をした」


自分が眠ってる間の話を聞いたんだろう
私は黙って聞いている


「両親には心労を、弟には苦労を与えてしまった。ロージィは僕のせいで暴挙にでた。しかも、そのせいで友人の薬師が犠牲になった。そして、もし僕が躊躇わず媚薬を頼っていたら…アイルは死んでしまったかもしれない」


うん
ラルム様は色々な人に迷惑をかけてしまった
だから、否定も肯定もせず黙って聞く

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