ぶっ飛びプリンセス
「ルナ、準備は出来たか?」
そこに来たのはリオン様
私と同じデザインの儀式服を着ている
「戴冠式の手順は覚えています。でも…あの、国民への挨拶は?」
私は何をすればいいの?
「国民への挨拶は俺がやる。ルナは俺の隣で微笑んでればいい」
あ、そうなんだ
私はそれでいいんだ
「いや…ダメだ」
「え?」
何がダメ?
やっぱり挨拶する?
「微笑むな。無表情、もしくは微笑に止めて」
「え?それじゃ、印象悪くありません?」
「無闇に笑い掛けて、よくないヤツが寄って来たら困る」
「……そうですか」
うーん、リオン様の発言がドンドンお父様に似て行く