ぶっ飛びプリンセス
「じゃぁ、時間だ。行くぞ」
そう言って、リオン様が手を差し伸べる
その手を取り部屋を出て向かうは戴冠式を行う儀式の間
そこはリオン様との結婚式をした所
「あの時は1人でこの廊下を歩いたんですよね」
正確にはカロンさんが居たけど
気分は1人だった
周りに知ってる人居ないし
これから結婚する相手は怒ってたし
「でも、今は…1人じゃないですね」
あれから色んな事があって
色々な人に助けられて
そして、隣にはリオン様が居る
「幸せです」
リオン様の一番近くに居れる権利
初めこそ不安だらけだったけど、あのとんでもない依頼を受けて良かった
この権利はもう誰にも渡さない
「結婚式の時に誓えなかったから今誓うよ」
急にリオン様が立ち止まり私に向き直る
「この国も、国民も、俺を支えてくれる人達も…そして、ルナも…俺がこの手で守って行く。絶対に」
力強い眼差し
それを受けて微笑み返す
「はい、信じてます」
光り輝く未来を目指して
新しい時代が、すぐそこに…
-END-