ぶっ飛びプリンセス
「何事だ?!」
騒ぎに気付いてやってきたのは…
白い髭を生やした人
ロージィのお祖父さん
バラット大臣だった
「ルナ様がなぜ馬に?!リオン様の妃とあろう方が…こんな…」
人間じゃない
みたいな目を向けてくる大臣
「ルナ様は…薔薇の庭を…馬を守ろうとしただけです」
そんな大臣から私を擁護するアイル
でも…
「お祖父様。私。全て見てましたわ」
いつから居たのかロージィが口を出す
「暴れ馬に向かって全力疾走。その後、髪を振り乱して馬を止め、更に飛ぶように馬に乗りましたの」
うん
間違ってないけど…
そんな言い方しなくてもいいじゃない
「走ったのですか?!妃とあろう方が?!しかも、髪を振り乱すなど…信じられません。それに、馬に乗るなど言語道断!!」
大臣の言葉は止まらない
間違っていないから私も聞くしかない
けど、自然と手綱を握る手に力が入る
そんなに…責められなきゃいけないの?