ぶっ飛びプリンセス
「やはり…あんな小国からなど妃を貰うべきではなかったんだ。…王女と言えど品の欠片もない。まだ、貴族であるロージィの方が品がある」
泣きそう…
でも、泣いたらダメ…
泣いたら相手の思うツボ…
頑張って唇を噛んで耐える
「バラット大臣っ!!ルナ様に失礼です!!口を閉じて下さい!!」
「出来損ないの侍女の分際で私に指図するな!」
私のせいでアイルまで罵声を浴びる
そんなの嫌だ…
私を守ろうとアイルが再び口を開きかける
でも、それを止める
「アイル…もういいよ。私がいけないの」
「そんな事…だって、ルナ様は守ろうとしただけなのに!」
これ以上…
私の故郷を悪く言われるのも嫌
アイルが責められるのも嫌
私が…頭を下げればいいんでしょ?
それが望みなのでしょ?
私は覚悟を決めて深呼吸をした