ぶっ飛びプリンセス

「何をしてる」


私が口を開きかけた時
その声は聞こえた

声の方を向くと、そこには馬を2頭連れたリオン様が居た
あぁ…出張から帰ったんだ


「リオンさ…」
「リオン様ぁ〜」


私の声を遮りロージィがリオン様の元に向かう
そして、楽しそうに語る


「聞いてください、リオン様!お妃様ったら暴れ馬に乗ってしまわれたんですよ?」


それを聞いたリオン様が馬の上の私を見る


「自分で…乗ったのか?」

「…っ」


怒られる…
私はぎゅっと目を瞑る


「リオン様っ!違うんですっ!ルナ様は…」


アイルの私を庇う声が聞こえる
でも、その声はかき消された


「ふっ…ふはっ…そっか。くくっ…」


え?リオン様…笑ってる?


「そっか、そっか…自分で乗ったかー…くくっ…あははっ」


いつも仏頂面のリオン様の大爆笑
珍しい事にそこにいた全員が動きを止めた

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