ぶっ飛びプリンセス

「馬に乗るの…好きなのか?」


地上に降ろされ最初に聞かれた事がソレだった
怒んないの?


「好き…です。でも…もう乗りません」

「なぜだ?」


なぜって…
大臣も言ってた
馬に乗るような女性は妃に相応しくないって


「乗っては…いけないからです」

「俺が許可する」


………え?


「な、何を言ってるのですか?!」


リオン様の乗馬許可に大臣が驚愕の声を上げる
私もポカンと口を開けることしか出来ない


「大臣。この馬がどんな馬か知ってるか?」


この馬…っと言いつつ指差すは、私が乗った馬の事


「たしか…隣国から贈られた馬でしたよね?毛色が珍しい…」

「まぁ…そうだけど。そうじゃない。…この馬はデリケートな性格みたいで、俺ですら乗れない暴れ馬なんだよ」


え?うそ、リオン様すら乗れないの?


「そんな馬に乗れたんだ。許可しない方が勿体無いだろ」


馬は走ってる姿が美しい
そう言ってリオン様は大臣を黙らせた




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