ぶっ飛びプリンセス
side:リオン
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馬に乗り国を出たのはついさっきのこと
10人位の護衛兼騎士を連れて視察先のプランタンに向かう
「仲睦まじく…微笑ましいですね。リオン様」
俺の隣を並走してるのは騎士団長のカロン
そのカロンがニコニコ言う
「何がだ」
「出発前にわざわざ広場に赴くなんて…仲がよろしいのですね」
あー…
見てたのか…
「俺の留守中に怪我されても困るからな」
アイツは少し…いや、大分お転婆だ
色気より食い気
馬にも乗ってしまう
そのうち、本当に剣を振り回すのでは無いかと思う程だ
「開けてビックリの王女様ですね。最初見た時は普通の大人しそうな王女様だったんですがね」
カロンの言う通りだ
アイツは、"王女"をしなければいけない時は完璧にこなす
だから…騙された
蓋を開けてみたら、とんでも女だった
「…知ってます?リオン様」
「なんだ?」
「城内の使用人達はルナ様に夢中ですよ?」
は?