ぶっ飛びプリンセス
「リオン様は…ルナ様をどう思っているんですか?」
どう思ってる?
「別に何も思ってない。言うなら…凄いのが嫁いで来たなって位だな」
「え?その程度なんですか?」
どの程度を望んでいたんだ?
「好意的な感情は…ないんですか?」
「嫌いではない。嫌いじゃないから拒否もしない。それだけだ」
好きなのかは…よく分からない
俺は…好意の持ち方を忘れてしまった
否、好意を持つのが怖いのかもしれない
兄の婚約者
ロージィはあんなにも兄を愛していた
愛しているように見えたのに…
裏切られるなら…始めから好意は持ちたくない
これが俺に気持ちのブレーキを掛けている原因だ