ぶっ飛びプリンセス
「獣医を呼んできますね」
「うん、お願い」
アイルが獣医を呼びに城に入っていく
「これが痛かったの?いったいいつから刺さってたのかしら?」
最初に暴走してた時かな?
あの時、銃を構えてる人がいたし
「もう少し我慢してね。ごめんね、気付いてあげられなくて」
毎日ブラッシングしてたのに気付いてあげられないなんて…主人失格だわ
「何があった?」
急に聞こえた声にビクッとなる
この声は…
「リオン様…?帰城予定は明日じゃ…」
「予定より早く用が済んだ。で?何があったんだ?なぜ、ポプリがそんな所に入ってる」
リオン様…怒ってる
声に感情が入ってない
「リオン様。声が怖いです。ルナ様が怯えてます。心配してるなら、してるなりの声を出してください」
そう言ってきたのは、リオン様の後ろに控えるカロンだった
え?心配…してるの?
「…何があった?お前…顔色良くない。何か良くない事があったんだな?」
改めてリオン様が聞いてくる
今度は少し労わるような声色だった