ぶっ飛びプリンセス

「あの…昨日…ポプリが暴れて…ロージィ様に怪我をさせてしまいました」

「ポプリが暴れる?お前が乗ってたのに?」


もっと詳しく話せと言われ、昨日あった事を細かく話した


「で、今。アイルに獣医を探しに行ってもらってます。針が刺さったままじゃ可哀想ですし」

「そうか。…カロン。どー思う?」


リオン様がカロンに意見を求める
カロンは難しい顔をした


「不自然な点が多いですね。ロージィ様が馬小屋近くの広場に居たのも不自然。ポプリの足に針が刺さったままだったと言うのも…不自然かと」

「ロージィがポプリに針を打ち込み暴走させた…っと考えるのが自然だが。証拠がないんだな?」


リオン様に問われて頷く
目撃者もいないし、やったと裏付ける証拠もない


「この件は調べさせる。お前は悪くない。お前はちゃんと暴走したポプリを制御したんだから」

「…はい」


リオン様がそっと私の頬に触れてくる


「だから…泣くな」

「っ!」


どうやら泣いていたらしい
リオン様が帰ってきて安心したのかしれない

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