ぶっ飛びプリンセス

「リオン様ぁ!!ご無事ですか?!」


部屋の外から突然聞こえてきた声
どーやらロージィが来たらしい

しかし、ロージィは俺の許可なくここには入れない


「私、心配で飛んできましたの!事情は聞きました!毒蛇に噛まれたのですよね?しかも…解毒剤が無いなんてっ…」


ロージィはまだ俺が倒れてると思ってるらしい
面倒くさいのでそのまま無視をしていると…


「リオン様、安心してください!このロージィ…解毒剤を見つけてきましたの!」


その言葉に俺とカロンの表情が変わる
城の者が血眼になって探した解毒剤がみつかった?

カロンは俺に喋るなとジェスチャーをする
俺は黙ってカロンに任せる


「ロージィ様?解毒剤があったのですか?」


カロンが扉の向こうに話しかける
すると、調子に乗ったロージィが喋った


「そうなんです!どこにあったと思います?馬小屋です!しかも、お妃様の馬の近く!!」


へぇ…馬小屋の近く…
ポプリの近くね…

俺が見たとき…そんな物は無かったよ?


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