ぶっ飛びプリンセス
「ロージィ様…解毒剤をお渡し願いますか?」
「えぇ、もちろんです!カロン様!」
一度カロンが部屋を出て、ロージィから解毒剤を受け取って部屋に戻ってくる
見せられたそれは…王宮の紋が入っている
正真正銘、無くなった解毒剤だった
50cm四方の箱に入った解毒剤
こんなのが馬小屋にあれば一目でわかるだろう
鉄柵の馬小屋に入っているポプリの所なら尚更目立つはずだ
「リオン様、1日早い帰宅だったのですね。予定通りに帰って来てたら…こんなお辛い目に遭わずに済んだのに…」
その言葉にゾクリとする
言い換えれば…
俺が予定通りに帰っていたら、噛まれるのは…ルナだった?
もし、ルナが噛まれていたら…
この解毒剤は出てきたのだろうか?
多分…出てこなかっただろう…
「ロージィ様…これはポプリの馬小屋にあったのですね?」
カロンがロージィへ静かに尋問を開始した