ぶっ飛びプリンセス
「アマンダ。ルナを責めるな」
急に部屋に響いた声
部屋の入り口にリオン様が立っていた
「リオン様…これは私の責任です。王妃となられるお方の指導です」
「あぁ、分かってる。でも、今のルナにそれは酷だ」
そう言って私に近づいてくるリオン様
あぁ、よかった…リオン様は無事だった
そんな事を思っていると、リオン様の手が私の頬に触れる
「口を開けろ」
「?!」
え?口を開けるの?
え、やだ
だって、今の私の口内…結構グロい事になってる
「あ・け・ろ」
「っ……」
顎を持たれちょっと強引に開けられる
すると、リオン様の顔色が変わる
「アマンダ。医者を呼べ」
「い、医者ですか?!」
「早く」
「は、はいっ!」
バタバタとアマンダが部屋を出て行く
それを見送るとリオン様が深いため息を漏らした
「なんですぐに言わない?たぶん、お前が思ってる以上に重症だぞ?それ」
そうなのですか?
痛いけど…そのうち治るんじゃないの?