ぶっ飛びプリンセス
「はっ…はっ…はぁ…」
やっと解放された時には酸欠状態だった
そんな私を満足気に見て、リオン様は私をベッドに戻した
「いいか?明日から朝昼晩と様子を見に来る。その時に薬を飲んでなかったら…今と同じことをするからな」
それだけ言うとリオン様は部屋を出て行った
私は放心状態だ
薬で口と喉が痛い
でも、それ以上に…唇が熱い
徐々に顔にも熱が帯びて来た…
心臓がバクバク言ってる
何あれ?
今の何?!
薬を強制摂取させた後のただのキス
あの時見たリオン様の瞳が私をドキドキさせる
あんな…熱を帯びた目で見られたのは初めてだった
初夜の時でさえ、あんな瞳…してなかったのに
ふと気がつく…
あれ?アイルは?
周りを見てもアイルいない
しかし、目線を下にしたら居た
アイルは両手で鼻を押さえてしゃがんでいた
その手は赤く濡れている…
え?!鼻血?!
ちょっと、アイル大丈夫?!
何があったの?!