ぶっ飛びプリンセス

「アーロ…本当に今までありがとう」

「ルナ様…お元気で」


それだけ言葉を交わすと、私は城へと導かれる
後ろから馬車が遠ざかる音が聞こえる

一瞬涙が出そうになるが耐える
こんな事で泣いてはいけない
これからもっと頑張らなければいけないのだ

拳にギュッと力を入れて気合を入れる
大丈夫、なんとかなる


「こちらがルナ様のお部屋です。長旅の疲れを癒して下さい」


そう言ってカロンは城のどこかへ消えていった


「ルナ様、どーぞお入り下さい」

「えぇ、ありがとう」


私に当てがわれた部屋に入る
びっくり、ベッド以外何もない

部屋は広いのに…なにこれ?


「申し訳ありません…ちょっと不手際がありまして…ベッドしか用意できず…」

「まぁ…うん…とりあえず、寝れればいいです」


まぁ、無い物は仕方がない
そのうち、色々な家具が増えるんだろう

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