ぶっ飛びプリンセス
「違うわよ。あの人…凄いヤキモチ妬きなのよ」
「え?ヤキモチ…?」
「そうそう。昔、そうね…まだ私がルナさんみたいに王子の妻だった時代にね。城の使用人に告白された事があってね?」
使用人に告白された…
凄いな使用人…王子の妻に手を出すなんて勇者だ
「もちろん断ったんだけど…陛下がね、危機を感じたんだって。私を取られるって。だから、お願いだからなるべく外に出ないでくれって。あまり、他の者に笑いかけないでくれって。懇願されたわ」
うわー…
国王陛下の愛が重い
「まぁ…でも、そんなに好きでいてくれるならいいか…って思って、私は今もあまり外には出ないの」
「自由に外出れなくて…嫌になったりしないんですか?」
「別に嫌にはならないわよ?それに、まったく出れないわけじゃないもの。陛下は色んな所に連れてってくれるし。全力で愛してくれるし。私は幸せよ」
王妃様の笑顔が輝く
本当に幸せなんだな