ぶっ飛びプリンセス

「って、違うわ!私はノロケに来たんじゃないのよ?話しがあって…」


っと、その時ノックが響く
私が返事をするとティーセットを持ったアイルが入ってきた


「まぁ、アイルありがとう」

「いえいえ、王妃様…滅相もございません!」


一瞬にして王妃の仮面を被る王妃様
アイルも気が付いていない完璧な仮面

アイルは緊張気味にティーセットを準備すると深くお辞儀をして再び部屋を出て行った


「さて、本題に行きますね」

「は、はい」


一体何を言われるのだろう?


「息子を…リオンを助けてくれてありがとう」

「え…?」


てっきり怒られると思ってたのに…


「貴女がいなければ…リオンは助からなかった。貴女が、常識や振る舞いに固執していたら…リオンは助からなかった」


本当にありがとう
そう言って王妃様が頭を下げた


「そんな…王妃様、頭を上げて下さい!私は、私が正しいと思った事を強行しただけです。私こそ…女性としての立ち振る舞いが出来ない嫁ですみません」


私も頭を下げる






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