ぶっ飛びプリンセス

二人で頭を下げて
ほぼ同時に頭を上げる

すると、いたずらっ子のような顔の王妃様が居た


「いい?ルナさん。今から言うことは…私が言ったって言わないでね?」

「え?はい、わかりました」


口に人差し指を当てて内緒のポーズ
そして、少し小声で言う


「王妃として、王女として、女性としての立ち振る舞いなんて、必要な時にやればいいのよ。生きてる間ずっと品良くなんて疲れちゃうわよ?今のままでいいのよ。ルナさんのままでいいの」

「いいの…ですか?」

「いいのよ。そのままのルナさんだから…リオンは気に入ったんだから」


リオン様が気に入った?
私を?


「あの…リオン様は仕方がなく私を妻にしたんであって…気に入った訳では…」

「何言ってるのよ。ルナさん、貴女だいぶ好かれてるわよ?」


ないないないっ!
リオン様が私を好きな訳ない




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