俺は作家だ!!
同級生に会うと俺の才能を怖れてるのだろう。
ほとんど口を効かない。
俺から発する作家オーラがすでに出過ぎてしまってるようだ。
才能のある人間ってのは、そんな物だと俺は知ってる。
スターに会うとオーラが出てるのと一緒だ。
額にでも作家と文字が浮き出てるのではと思って鏡をたまに見るがそこには、太った中年の姿しかない。
まだ、鏡の奴も反応しないのだろう。
鏡にも同情をしてしまう。
ある種の才能は、俺のように才能がある奴にしか分からないし俺のように才能がある奴は日本には居ないかも知れないと思うのだ。
四十数年間生きてきてそれが最近やっと分かってきた。
鏡に当たっても仕方ないから俺は、小説の構想を練る。
練っていてノーベル文学賞が受賞してくれと来たらボブ・ディランのように焦らしてやろうと思う。
ボブ・ディランの歌は、ほとんど知らないが俺より才能はないだろうと思う。
パソコンに向かうが中々アイデアが出ない。
俺の場合は、高みに行ってる為ににくだらない物は書けないのだ。
書こうと思えば書けるが俺のプライドが許さないのだ。
パソコンでアイドルサイトを見る事にする。
孤高の人間はパソコンしか今のところは友達が居ないが、
そこには色々なアイドルが居て楽しい。
若い女性も苦労してるなと思う。
俺に境遇が似てるなと思うのだ。
決してスケベな気持ちで見ていない。
ポテトチップスを食べながら見ている。
また、太るなと思うが芥川賞や直木賞や皐月賞を取れば着物で出れば貫禄になるだろう。
それほど売れていないアイドルブログにコメントを幾つも書いて行く。
彼女達も俺がノーベル文学賞を取ったらノーベル文学賞作家にコメント貰えてたと喜ぶだろう。