Boost TRAP【浮詩】
#883 dead OR alive
僕の小さな窓に
君という光が差し込む時
僕はその小さな窓を
大きく開けて飛び降りよう
その先がどうなっているかも わからずに
翼もないのに
飛び降りた その先に
君を見つけに 歩み出す
眩し過ぎて見えない その先に
君がいるかも わからなくても
僕は 君を求めて 歩き出す
ある日
背中に羽根が生えて
君のもとへ
たどり着ける その日
僕は僕のために
そして 君のために
大きな翼を広げると信じて……
――夜の街を一人で うつむき歩くよりは
ましな試みだと想うだろう。
【#883 dead OR alive】