氷のヒカリ
終
未成年でも、俺の罪は重かった。
俺が刑務所から出ることができたのは、あれから十年後のことだった。
社長は俺が警察に話したことによって、逮捕された。
今も刑務所の中だろう。
「すみません、花束一つ」
彩羽に似合うカラフルな花束を買い、墓に向かう。
彩羽の遺体はあの日、警察から親族に渡ったらしい。
葬式は両親のときと合わせて行ったと聞く。
「待たせたな、彩羽」
墓場に置き、手を合わせる。
俺の人生、これからだ。
お前は俺のこれからを見守ると同時に、闇を照らし続ける存在となってくれ。