私とセンセイ
第1章

退屈な教室で


窓の外には大きな水溜り。
さっきまで降っていた雨は止んでいた。


お昼を食べてからの午後の授業はなんでか退屈で眠たくて周りの人はみんな机に突っ伏してる。



いつもなら寝てしまう私も今日は眠れない。


だってこんなブサイクな顔、センセイには見せられないもん。



私 佐々木 文華 (ささき ふみか) はずっと前からセンセイに恋をしています。


相手は 瀬名 裕平 (せな ゆうへい) 。
私の通う学校で体育教師をする人。いわゆる『先生』って呼ばれる人。
とってもみんなから尊敬されてる人。
私には似合わない人。



でも似合わない。自分に無いものを持ってるから好きになったのかもしれない。


『人間ってないものねだりなものだ。』って誰かが言ってた気がするけど。
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