騎士団長は若奥様限定!?溺愛至上主義
「好きよ、ルーカス。愛してる。ずっと、ずっと私を離さないで」
ルーカスの首裏に手を廻し、彼を引き寄せて唇にキスをした。
その拍子に、温かい涙の雫が頬を伝って零れ落ち、真っ白なシーツに小さなシミを作った。
好き、大好き。そんなビアンカの想いを包み込むように頬に伝った涙のあとを、温かい指先が拭ってくれる。
「離すものか。この先、何があろうとビアンカだけが俺の最愛の花嫁だ」
再び触れ合った唇は、甘い、花の蜜の味がした。
きっとこの先、何があろうと乗り越えられる。
美しい黒い翼を持つ彼となら、どんな時でも幸せを抱きしめて──彼の温かい腕の中で、眠れるはずだから。