騎士団長は若奥様限定!?溺愛至上主義
「ル、ルーカス……?」
「昨夜、俺がどれほどの理性を掻き集めてお前を腕の中へ閉じ込めたか、知らないだろう?」
「……っ」
「ベッドの中で、一睡もできなかった。お前が腕の中にいると思ったら、眠れなかったんだ」
「んん……っ」
再び、重なる唇。
ビアンカはデスクの上へと座らされ、正面から覆い被さるように唇を寄せたルーカスに、ただ身を任せるしかなかった。
逃さないとばかりに彼女の背中へと回された腕。
それは力強くもあり、それでいて、どうしようもないほど優しくて……胸の中に、言いようのない温かな気持ちが溢れだす。