『さよなら』の思い出
サクラサク

 物語はいつだってハッピーエンドで

 だから私の物語もそうなんだと思ってた。

 楽しくって幸せで

 そんな毎日がずっと続くんだと思ってた。

 でも違うんだね。

 終わりが来てしまう。

 いつか一緒に帰った道で

 君が呼んでくれた私の名前。

 私の大切な思い出。


 それでも私は君の隣にいたいと思った。

 大切で大好きな君に

 最初で最後

 この先も君といるために

 伝えたい言葉。

 
 あの日と君と出会った日と

 何も変わらない空に

 少しだけ涙が出そうになってた。

 泣き虫な私と君に

 
 見慣れた坂道に今年も桜が咲いて

 別れの季節が訪れたら

 さよならを

 告げよう。

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