先輩、私の事見てくださいよ。



とか、心の中で悪態をついてみるけど



どう抵抗してみたって頭の中は先輩の事でいっぱいになってる




明日、学校行きづらいなぁ


朝どうしよう。


いつも先輩が私の事迎えに来てくれるけど


明日は来ないかもなぁ


もし鉢合わせちゃったら気まづいからいつもより早く行こう





「あれ、佐倉?」




背中から急に名前を呼ばれて反射的に後ろを向いた



そこで、あ、とまた後悔した



そういえば私泣きっぱなしの顔じゃん


って事と、プラスもっと最悪な事。



そいつは、同じクラスの





「海斗…」




浜城 海斗 ~Hamasiro Kaito~ だった



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