先輩、私の事見てくださいよ。
「…よし、帰るか!送るわ」
「え、いいよ別に。すぐそこだし」
「すぐそこなら別に手間じゃねぇし尚更送るわ」
なんにも聞かないで居てくれるのはやっぱり海斗の優しさなんだなぁ
先輩も十分優しいよ
私のわがままで嫌々付き合ってくれてる訳だし
十分すぎるくらいに優しいから
多分先輩は私の事ふらないんだろうな
私と先輩が別れる時ってどんな時だろ
私からふるのかな…考えられないけど
やっぱり先輩のことを考えながら歩いているといつの間にか家の前にいた
「あ、海斗ありがと」
今更あんなに泣いていたのが恥ずかしくなってすこし俯きながらお礼を言った
「おう!ま、完全燃焼しない程度に頑張れよ」