unrequitted Love
「あぁ、またクセで……」

「いやいや、クセとかありえないから!」

心愛さん、ヒートアップしてませんか??


「心愛ー?私なら大丈夫だから、早くチェスしようよ〜」
半分涙目になりながら上目遣いで言うと

「きゃー、ひまわり可愛い!今回はひまわりの可愛さに免じて許しましょう」

ってなって、来て早々の一悶着は幕を閉じたのでした。

「ーったく、折角ひまわりと話せたのに邪魔しやがって」
って言う翔央さんの独り言は誰にも聞こえないまー



「あのー、皆さん僕のこと忘れないでください……」

あっ!!
2人がヒートアップしすぎてすっかり置いてけぼりになってた竜也くん……

「ごめんね、竜也くん。2人を止めるのに必死にりすぎてたよ……」

「心愛、翔央さんは年上なんだからあまり言いすぎたらダメだよ?」

ショボーン

思わず聞こえてきそうなほど明らかに落ち込んだ心愛。

「竜也くん、ごめんね」
そう言った心愛は怒られた小さな子供みたいに落ち込んでて見てるこっちまで落ち込んじゃいそう……

「分かってるならいいけど、気をつけた方がいいよ?翔央さんだからいいけど、知らない大人だったら心愛が傷つけられるかもなんだからね?」

そう竜也君が言うと、心愛は少しはにかんで「竜也くん、ありがとね」
って小さな声だけどたしかに言ってた。

心愛、すっごく頑張ったね、いつもなら何も言えないのに……

「分かってもらえてよかったよ、心愛が嫌な思いはして欲しくないからね」


ーのこの2人、付き合ってないのおかしくないですかね?ここまで竜也くんもいうってことは相当心愛の事気になってるよね?
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