キオクノカケラ
しばらく彼女を見ていた
すると彼女が気付きこっちを見た
優しい瞳だ
その時頭の奥にチクッとした痛みを感じた
遠くで誰かが呼んでいる
「おーい、しおりー!!」
すると彼女は声のする方向に走っていった
どうやら友達らしい
しばらく彼女のいない桜を見ていた
(しおりって名前どっかで聞いたことあるよな…)
後ろから声が聞こえた
「海斗ぉー♪」
巧だ、
「ん?どーしたぁ?考え事してましたかぁ?」
巧が尋ねる
「いや、べつにってか遅いし!」
「ゴメンー♪迷子でしたぁ」
巧がとぼける
「まぁいいや、帰ろー」
(気のせいか…)