キオクノカケラ


しばらく彼女を見ていた


すると彼女が気付きこっちを見た


優しい瞳だ


その時頭の奥にチクッとした痛みを感じた


遠くで誰かが呼んでいる
「おーい、しおりー!!」


すると彼女は声のする方向に走っていった

どうやら友達らしい


しばらく彼女のいない桜を見ていた


(しおりって名前どっかで聞いたことあるよな…)


後ろから声が聞こえた


「海斗ぉー♪」


巧だ、

「ん?どーしたぁ?考え事してましたかぁ?」
巧が尋ねる


「いや、べつにってか遅いし!」


「ゴメンー♪迷子でしたぁ」
巧がとぼける


「まぁいいや、帰ろー」
(気のせいか…)

< 3 / 6 >

この作品をシェア

pagetop