君と僕と記憶と。
そして物を全てしまった鞄を持ち、立ち上がり歩き出した。




と、その瞬間




「きぃいぃりゅぅぅぅ!!!」




ドスッ。




え…お腹に熱くて痛い衝撃が……




それと同時に
綺麗な放物線を描きながら
悲しく吹っ飛んでいく僕の鞄が見えた。




あぁ…。



バタッ。




床に倒れ込みながら
背中とお腹を同時に襲う痛みに耐える。






僕は…
あの馬鹿でかい声の持ち主に
刺された…?
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