君と僕と記憶と。
「それより、本題だ。か弱き僕に体当たりをした挙げ句、こんな寒い日に屋上に連れてきたんだ。さっさと話をしろ。」




「桐生くんが遅れてきたからでしょ!?私はこの寒さの中、30分待ってたんだからね!」




思ってた以上に稲嶺 遙は…




「五月蝿い。」




「はぁ!?さいってー。」




「さっきも言ったが、本題に入れ。」




「なんで、そんな上から目線なわけ…。」




「僕が君より上だからかな。」




「……。」




それが何かという顔で、稲嶺 遙を見ると
ブスっーっとした顔をしていた。




「おい、稲嶺 遙。 ブスーっとしてるとブスになるぞ。」




「なっ!あんたねぇ、いい加減にしなさいよ!そ・れ・と。フルネームで呼ばないで。気持ち悪い。」




「気持ち悪い人に気持ち悪いと言われるのは心外だな。まぁいい、善処しよう。」




「なっ…。はぁ。もういいわ、突っ込む気も失せたし。 本題に入るわよ。」
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