君と僕と記憶と。
動揺をみせまいと、さらっと聞いた。

「え?だって 何かしてくれるんでしょ? まーまずはデートとか?」

……。


………。

でぇと。
夢の響き。
いや、恐怖の響き。

この僕がそんな数時間で
でぇとの計画が立てられると思っているのか…。

女って………恐ろしい。


「何黙っちゃってるの??」

首を傾げてこっちを見つめてくる
稲嶺の視線が痛い。


「あ、あのなぁ!今日は僕忙しいから。来週の日曜日にしよう。」


「来週の日曜?意外に遠いね。まぁ、わかったわ。楽しみにしてる!」


……僕


……大丈夫だろうか。
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