君と僕と記憶と。
「おっじゃましまーす。マンションに一人暮らしかぁーー。」


稲嶺はなかなかに高いテンションで
家に踏みこんできた。


僕の手にはスーパーの袋。


稲嶺からの注文は『オムライス』



「じゃあ、早速作るから適当に座ってて。」



「うん!お腹空いたよー。」



「わかったから、黙って待ってろ。」



「はーい!って何この部屋!?」


玄関から廊下を通ってリビングに入った所で
稲嶺は声を上げた。


「ん?」


僕の部屋に…そんなおかしな所があっただろうか……?
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