君と僕と記憶と。
「研究室?」


「そう。」



「へぇ!頭いい人は違うなぁ。ね、ね、なんの研究?」
「言いたくない。」


つい、冷たい口調で返してしまった。


稲嶺を見ると、とても慌てて且つ
とても申し訳なさそうな顔をしていた。


「え、あ、ごめんなさい。」


「いや、違うんだ。稲嶺は悪くないよ。ごめん」


笑顔を顔に貼り付ける。


僕は、稲嶺なんかに八つ当たりしてるんだ。



稲嶺といると
いつものポーカーフェイスが
上手く いかない。




気まづい雰囲気になってから
数分後、オムライスができた。
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