君と僕と記憶と。
それが僕の彼女への第一印象だ。




「じゃあ!みんなで協力しなきゃだね!!」




教室の雰囲気を一掃するかの明るい声で



副委員長はそう言い放った。





あぁ。
そうだなぁ!
うんうん。
そうだよねぇ。




など、賛成の声がチラホラ上がる。




「ありがとう、…えぇっと……。」



転校生は自慢である
ーーかは知らないがそう思ったーーー
八重歯を見せ、はにかんだ。




「私は、このクラスの副委員長をやっている
萩原円って言うの。何かあったら聞いてね、それに記憶の件も協力するわ。」




流石は副委員長。僕は面倒くさくてそんな発言さえも出来そうにない。
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