君と僕と記憶と。
「仮にもは余計だ。」
この場が長引くのも馬鹿馬鹿しいから、手を挙げた。
必要不可欠である、円への反論と共に。
「うん、気が済んだか?委員長はそこの手を挙げてる。桐生 零(きりゅう れい)ってやつだ。稲嶺。放課後は萩原に校舎を案内してもらいなさい。ちゃんとメモも取れよ。」
「はい!よろしく、円ちゃん。」
「うん、よろしくね。」
僕の紹介を華麗に素早く流したのは見逃しておこう。
そんなこんなで、ここで友情が芽生えたようだ。
ふんっ。
女の軽くて浅い関係が 転校生が来てからものの5分で出来てしまった。