御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
大好きな人の熱い唇
それから三日。
いつものように定時を少し超えたところで仕事を終えて帰ろうとフロアを出ると、一木さんのうしろ姿を見つけた。
今日彼は、大きな投資先である不動産会社の本社に訪問していた。
その経営状況を自分の目で確かめ、今後の参考にするためだ。
そこからどうやら帰ってきたようだ。
でも、彼は株式運用部とは反対方向へと足を進め、あまり使わない階段へと入っていく。
夕飯はなにがいいか聞けないかなと思ったんだけど……。
そんな軽い気持ちで彼のあとを追いかけると、「淳也」という桑田さんの声が聞こえてきて足が止まった。
廊下からこっそり覗くと、ひとつ階段を下りた踊り場で、一木さんと桑田さんが向き合い話をしている。
こんな人気のないところで、なんだろう……。
仕事の話ではなさそうだ。
「話ってなんだ」
「なに怒ってるの? 少しくらい私の話を聞いてくれたっていいでしょ?」
いつものように定時を少し超えたところで仕事を終えて帰ろうとフロアを出ると、一木さんのうしろ姿を見つけた。
今日彼は、大きな投資先である不動産会社の本社に訪問していた。
その経営状況を自分の目で確かめ、今後の参考にするためだ。
そこからどうやら帰ってきたようだ。
でも、彼は株式運用部とは反対方向へと足を進め、あまり使わない階段へと入っていく。
夕飯はなにがいいか聞けないかなと思ったんだけど……。
そんな軽い気持ちで彼のあとを追いかけると、「淳也」という桑田さんの声が聞こえてきて足が止まった。
廊下からこっそり覗くと、ひとつ階段を下りた踊り場で、一木さんと桑田さんが向き合い話をしている。
こんな人気のないところで、なんだろう……。
仕事の話ではなさそうだ。
「話ってなんだ」
「なに怒ってるの? 少しくらい私の話を聞いてくれたっていいでしょ?」