御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
そこで彼は言葉を濁す。
予想外に彼女が淳也さんのことを好きになってしまったのかもしれない。
「彼女は正幸を忘れるために俺を好きになろうとした。痛々しくて見ていられないほどに」
『好きになろうとした』って……桑田さんは本気で淳也さんが好きなんじゃないの?
「英莉に接待だと嘘をついた日は、ふたりが別れた日なんだ。桑田は毎年この日になると、情緒不安定になってしまう。アイツはまだ正幸のことが好きなんだよ」
だからって、私に嘘をついてまで桑田さんを守ろうとするなんて……。
どうしたって顔が険しくなってしまう。
「桑田、夏になっても絶対に半袖を着ないんだ」
そう言われると、半袖姿を見たことがない。
でも、それがどうかしたの?
「あっ……」
ひとつの仮説が思いつき、思わず声を上げる。
「別れて丁度一年。彼女は手首を切った」
嘘……。彼女はとびきり強い人なんだとばかり思っていたのに。
予想外に彼女が淳也さんのことを好きになってしまったのかもしれない。
「彼女は正幸を忘れるために俺を好きになろうとした。痛々しくて見ていられないほどに」
『好きになろうとした』って……桑田さんは本気で淳也さんが好きなんじゃないの?
「英莉に接待だと嘘をついた日は、ふたりが別れた日なんだ。桑田は毎年この日になると、情緒不安定になってしまう。アイツはまだ正幸のことが好きなんだよ」
だからって、私に嘘をついてまで桑田さんを守ろうとするなんて……。
どうしたって顔が険しくなってしまう。
「桑田、夏になっても絶対に半袖を着ないんだ」
そう言われると、半袖姿を見たことがない。
でも、それがどうかしたの?
「あっ……」
ひとつの仮説が思いつき、思わず声を上げる。
「別れて丁度一年。彼女は手首を切った」
嘘……。彼女はとびきり強い人なんだとばかり思っていたのに。