御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
翌朝からまた、彼のために弁当を作り始めた。

朝早くから大変と言えば大変だ。
でも好きな人の役に立てるのは、とってもワクワクする。


「英莉、おはよ」

「おはようございます」


彼はいつものように私をうしろから抱きしめてくるけれど、私は恥ずかしくてうつむいてしまう。

だって……昨日の夜はとびきり激しくて。
何度も何度も求められ、体中に彼の印をつけられてしまった。
こんなことは初めてだった。


「今日はシャツのボタン、ちゃんと閉めといて」


彼は私の首筋に唇を押し付け、強く吸い上げる。
微かな痛みとともに、またキスマークをつけられてしまった。


「淳也さん!」

「あれ、怒った? 昨日はあんなに『もっと』ってねだったくせに」


そんな指摘をされ、耳まで真っ赤に染まる。
だって……私も彼に抱かれて、うれしかったんだもの。


「はー、仕事じゃなきゃ、今すぐ押し倒すのにな」

「も、もう! コーヒー淹れますから座っててください!」
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