御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「すみません。佐橋さんにもご迷惑をおかけしました」


そっか。
私の雑用は佐橋さんにいってしまったのか……と思ったものの、桑田さんのチームの書類は、淳也さんがチェックしてるはずなのに、津川さん？


「あの、津川さんがチェックされたんですか？」

「あぁ、昨日は一木さん、なんかすごく疲れた様子で、体調が悪いんじゃないかって津川さんが一部の業務を買って出たんだ。一木さんはいつも俺たちの何倍も仕事をこなしている人だから、無理もないって」


もしかして、私のせい？


「でも、今日はやる気がみなぎってる感じだね」


淳也さんにチラッと視線を移した佐橋さんはにっこり笑った。


「そう、ですね」

「あれ、もしかして蓮川さんが病気で心配だったのかな？　なんか怪しいな」


佐橋さんの思いがけない指摘に目が飛び出しそうになる。


「なに言ってるんですか。偶然ですよ。皆さんのコーヒー淹れてきます」


私はそれ以上突っ込まれないように佐橋さんの前から去った。
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