御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
なんだ、噂なのか。
でも気になる。


「もし一木さんがここからいなくなったら、津川さんがそのあとを継ぐんでしょうか」

「そうだろうね。津川さん、一木さんのことすごく尊敬してるし。あの人もできるから、他から破格の年俸でスカウトがバンバン来るらしいけど、一生一木さんについていくって決めてるみたいだよ」

「一生……」


そういう関係って、うらやましい。
私も、淳也さんに一生ついていきたいな……なんて無意識に考えてしまい頬を赤らめる。


「蓮川さん、ボーッとしてどうした?」

「あっ、すみません。コーヒ、会議室に運びますね」


私は慌てて笑顔を作り、リーダーが集まる会議室へと向かった。


「一木さん、すみません。読み誤りました」


会議室では津川さんが淳也さんに謝っている。
昨日、津川さんが推していた株が、ガクンと値を下げてしまったのだ。
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