御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
ハイスペックすぎてクラクラします
プレジールを辞めたので、久々に日曜に家で過ごせる。

突然辞めたけど、大丈夫かな……と心配したものの、最近立て続けに学生のバイトが数人入ったので、店長も許してくれたはずだと思い直した。


起きてリビングに行くと、一木さんはまだソファで眠っている。

朝食用の食材も買っては来たが、彼を起こしてはかわいそうだと作るのはやめ、とりあえず掃除をすることにした。
とはいえ、掃除機は音がうるさい。

だから、まずはトイレとバスルームを掃除に取りかかった。
ピカピカに磨くと気持ちがいい。

そのあと、玄関で一木さんの靴を磨き始めた。


「何足あるの？」


広い玄関には天井まで届く大きな靴箱。

そこにずらっと並べられた革靴は、数えるのが面倒なほどの数。
多分、三、四十足はある。


「蓮川」


磨いた靴が玄関に十足ほど並んだ頃、突然背後から話しかけられ、おおげさなほどにビクッと震える。
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