御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「これ、なかなかじゃないか?」


それって、合格ってこと?


「本当ですか?」

「あぁ。プレジールの軽食のレベルは高いからな。それが家で食えるのはいい」


やった! 
心の中でガッツポーズ。

あれ……別に彼を喜ばせようと思っていたわけではなく、なんとなく成り行きで作っただけなのに、どうしてこんなに喜んでいるのだろう。

彼はそれからもパクパク食べてくれて、大目に作ったのにすっかりなくなった。


「一木さん、お仕事がお忙しいのはわかりますけど、きちんとベッドで眠られては?」


彼は『時々』ソファで寝てしまうと言っていたけれど、これで二日連続だ。


「昨日、毛布をかけてくれたんだな」

「はい。抱き上げて運ぶわけにもいきませんし……」


もちろん、冗談のつもりで言った。
それなのに……。


「蓮川が寝てたら、抱いて連れていってやるよ」
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