御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「それじゃ、食うか」
「はい、いただきます」
こんなにカニいっぱいの鍋なんて初めてかも。
一木さんの実家から送られてきたカニは、身がぎっしり詰まっていてほんのり甘くて、言うことなしだった。
「一木さん、なにを入れます?」
すぐになくなった彼の器に追加を入れようとすると「カニ」と返ってくる。
「カニはわかってますよ。その他のものです」
なにが好きなんだろう。
「カニだけでいい」
「あはは。もしかして野菜苦手ですか? でもダメです。野菜も食べていただきます」
肉や魚介類ばかりでは、ビタミンが取れない。
私は半ば無理やり水菜とネギも入れて彼に渡した。
「別に食えないわけじゃない。カニが好きなんだ」
と、野菜はスルーしてカニに手を伸ばす彼が子供みたいでちょっと笑える。
最後のしめは雑炊で。
カニのエキスたっぷりの雑炊は、メチャクチャおいしかった。
「はー、うまかった」
「こんな時期ににカニをいただけるなんて、びっくりでした」
なんとなく冬のイメージがある。
「毛ガニは年中獲れるんだ。タラバは秋から冬かな」
そんなこと、知らなかった……。
「はい、いただきます」
こんなにカニいっぱいの鍋なんて初めてかも。
一木さんの実家から送られてきたカニは、身がぎっしり詰まっていてほんのり甘くて、言うことなしだった。
「一木さん、なにを入れます?」
すぐになくなった彼の器に追加を入れようとすると「カニ」と返ってくる。
「カニはわかってますよ。その他のものです」
なにが好きなんだろう。
「カニだけでいい」
「あはは。もしかして野菜苦手ですか? でもダメです。野菜も食べていただきます」
肉や魚介類ばかりでは、ビタミンが取れない。
私は半ば無理やり水菜とネギも入れて彼に渡した。
「別に食えないわけじゃない。カニが好きなんだ」
と、野菜はスルーしてカニに手を伸ばす彼が子供みたいでちょっと笑える。
最後のしめは雑炊で。
カニのエキスたっぷりの雑炊は、メチャクチャおいしかった。
「はー、うまかった」
「こんな時期ににカニをいただけるなんて、びっくりでした」
なんとなく冬のイメージがある。
「毛ガニは年中獲れるんだ。タラバは秋から冬かな」
そんなこと、知らなかった……。