放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。
「あーねえ、日向大地」
「中野、俺のこと未だにフルネーム呼びかよ」
「だって慣れないんだもーん。そんなことより、翔也は何でるの?」
そういえば平松君の姿が見当たらない。
休み、ではなさそうだけど・・・。
「・・・本人に聞けばー?」
「・・・じゃあいい」
はあ、と小さくため息をついて頬杖をつく莉奈。
「もう少し素直になったほうが、女の子は可愛いとおもうぜー?」
「うるっさい。黙れ日向大地」
「はいはい」