放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。
-日向大地 side-
雲に隠れていた太陽が顔を出して、西日が作り出す長い自分の影をボーっと眺める。
負けたんだ。
そう理解するのに時間はかからなかった。
こみ上げてくる物を我慢し、その場にしゃがみこんだ葉月に駆け寄れば、大粒の涙を零していた。
それは葉月だけじゃない。
だけど、全員がそれを堪えて、葉月の元に駆け寄る。
一番悔しいのは、コイツだから。
「ごめ、っ・・・み、んな・・・っ。ごめ、ん・・・っ」
誰も責めなんてしないし、負けたのはコイツのせいじゃない。
俺たちの力不足だったんだ。最後までギリギリだった試合。
はじめから決着はついていたのかもしれない。
しかし何度それを伝えても、葉月は自分のせいだと言う。
雲に隠れていた太陽が顔を出して、西日が作り出す長い自分の影をボーっと眺める。
負けたんだ。
そう理解するのに時間はかからなかった。
こみ上げてくる物を我慢し、その場にしゃがみこんだ葉月に駆け寄れば、大粒の涙を零していた。
それは葉月だけじゃない。
だけど、全員がそれを堪えて、葉月の元に駆け寄る。
一番悔しいのは、コイツだから。
「ごめ、っ・・・み、んな・・・っ。ごめ、ん・・・っ」
誰も責めなんてしないし、負けたのはコイツのせいじゃない。
俺たちの力不足だったんだ。最後までギリギリだった試合。
はじめから決着はついていたのかもしれない。
しかし何度それを伝えても、葉月は自分のせいだと言う。