放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。
そして土曜日。あたし達は約束通り、翔也の部活が終わったあと、動物園に来ていた。
「そういえばさ、」
ちょうど小腹がすいてきた頃。近くのベンチに腰を下していたら、翔也が口を開いた。
「相川、って・・・大地の事どう思ってんの?」
「好きだと思うよー」
「・・・ふーん」
相槌を打つ翔也の顔を覗き込む。
「何で?」
「いや、葉月と仲いいなーって思ってたから」
「〝特別な友達"なんだってさ」
「なんだそれ」