放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。
ハハって笑う翔也に釣られた、あたしも口元が緩む。
「日向大地って、美空の事どう思ってるの?」
「・・・まー好きだと思うよ、恋愛として」
やっぱりやっぱり・・・!
二人は、両想いなんじゃん・・・!
翔也の言葉に、心が舞い踊る。本当は声に出してやったーっ!って叫びたいけれど、流石に公衆の面前でそれはできない。
「だけど、」
「・・・だけど?」
「大地・・・アイツ、この前琴美に告られたんだ」