放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。



その後に続けた言葉は、あたしの心を焦らせる。



「あの馬鹿、迷ってやがる・・・」






解決したと思った問題は、また別の形で17歳のあたし達に襲いかかる。


だけど、結局――――――。



「美空に言わなきゃ・・・っ」



急いでスマホを取り出し、日向大地の気持ちを美空に伝えようと慣れた手つきで文字を入力する。



「馬鹿、やめろ・・・!」

「何で・・・!?」

「友達伝に聞いた相手の気持ちなんて、嬉しくねぇだろ・・・!」

「・・・・・・そ、だね」





青春って、そんな日々の繰り返しなのかもしれない。



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